成功している医師が話す歯科の”現場”(2/6)

荒井「それでは次に、これから開業を検討されている先生のために、就労規約であったりとか、契約周りを弁護士の先生に作成していただいたりする場合、大体どういった費用が掛かってくるのかという相場観だったりを教えてください。」

廣石「我が歯科業界は、かつては旧日弁連の報酬基準というものがあったんですけども、一応現在は撤廃されておりまして、価格に関しては自由競争となっています。はっきりとした価格表みたいなものがある訳ではないです。あと、顧問先の医院さんなのか、飛び込みなのかだとか、あと単に就業規則を作るだけなのか、また、賃金テーブルやその周辺まで作り込むのかという差で、多少価格の差は出てくるんですが。ざっくりとした感覚でちょっと私の感覚で申し上げますと、就業規則を飛び込みでお願いする・単発でお願いするという場合で20万から30万ぐらいじゃないかなと思ってます。」

「実は、インターネットで調べたりですとか、後は実地コンサルタントなどで10万円ぐらい払えば簡単に就業規則をくれたりする所もあるんですが、医院さんの運営って、例えば普通の企業と違って、木曜休診とか、水曜日は午後だけ休診とか、ある曜日は21時まで開いてるけどある曜日は6時までとか、色々時間だけ言ってもこう変則的だったりする上、ドクターだけじゃなくて、専門資格を持った衛生士さんだったりとか、受付しかしない事務の方だったりとか職種も色々いらっしゃるので、実状に合った規則を導入しておかないと、出来合いのものをぽんと持ってきても、一応労基はそれで通りますが、後でそれが問題になった時、規則が「これは実状に合ってない」という事になりかねないので、その訴訟まで考えてちゃんと作って貰おうと思ったのに20万~30万くらいは要るのでは、というのが私の感覚です。」

荒井「ありがとうございます。次は山田先生へ質問です。先生が実際に行っているスタッフの各職種がコア業務に専念できる体制に関して、それらをスタッフに浸透させていく為に、先生自身が実践されているコツや仕組みなどがありましたらお話しください。」

山田「はい、ミーティングの方を月2回実施してまして、これも全部、仕組み化してるんですね。どうしてこんなに仕組みに僕が拘るかというと結構僕がグータラなので、逆にこういう縛りを作ってやった方が確実に成果が出るんじゃないかなと思ったんです。ミーティングは結構いろいろ歯医者さんもやってるかと思うんですけど、逆にミーテイングってね、いつやってます?島田先生の所は。」

島田「不定期で二ヶ月に一回くらいですね。」

山田「奥田先生の所は?」

奥田「僕の所も定期的にとは決めてないですね。」

山田「時間は何時にやっています?」

奥田「昼休みか、終わってからですね。」

山田「ですよね。でも、ミーティングやる時とない時の差が激しくなってきたり、やっぱり昼休みにやってしまうと、結構スタッフのモチベーション下がりますよね。スタッフも寝たりゆっくりしたいっていうのがあると思います。ですので、もう思い切って、第1第3の午前中を、全体ミーティングに、もう診療切ってやっています。」

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