成功している医師が話す歯科の”現場”(3/6)
山田「次に、ミーティングで問題になりやすいのが、結局、結論が出なかったとか、今日何のミーティングをしたのか分からないというのが一番スタッフのモチベーションが下がると思うので、第2第4の水曜日に、チーフ会議ですね。衛生士のチーフと、助手のチーフがいるので。三人であらかじめ、ミーティングで話す内容を決めて、ミーティングのためのミーティングをして、ここで全員に、きっちりミーティングの議事録等を配布しながら、資料を用意してやれるようにしてます。」
「ですので、結局は僕としての一番は、患者さんに知識を与えてしっかり患者さんを教育してきたいという事なので、僕がまずスタッフを教育することによって、スタッフが患者さんを教育するという流れを作って、例えばなんらかのトラブルが発生した時に、その時点で、そのトラブルについての勉強会をするという形に、ある程度仕組み化してます。」
荒井「ありがとうございます。続きまして、島田先生に2つ質問です。1つが、開業立地に関する質問なんですけど、実際に先生が開業立地を探そうとした場合、どういった手段で調査されていますか?」
島田「まずうちは法人の事務員に、密に不動産屋と不動産屋さんと連絡をして、特に大手のスーパーなどのテナントを扱っているセクションの担当者とこまめに連絡を取って常に情報を張っておくという事と、僕は地図見るのが元来好きなものですから、Googleマップを昼休みなんかの時間に昼ご飯食べながら常に見て、
歯科を検索して密度が少ないという場所に移動して行って見てみるとか、常にGoogleマップと不動産屋に網をかけて、暇があればそこに目を光らせて情報収集をしています。」
荒井「ありがとうございます。もう1つの質問は、開業を本当に検討されている先生向けにお答えいただきたいんですけれども。資金調達面に関して、実際にどういった銀行への提案の仕方。特に大事だと言える所を助言を頂けないでしょうか。」
島田「これは、正直ちょっと難しいんです。 僕が最初に調達した資金は3400万。開業資金が一個目の医院の時かかったんですけど、1200万しか外から調達してないんで。その時は単純にちょっと悲観的な見通しを立てて。銀行に対して、大体一日患者30人来て、10人来ると売上がこれだけあがって、それを一ヶ月22日ぐらい診療するとして数字を出して、それでもこれだけ残ります。というちょっとシビアめなリアルな数字を見せて、それを事業計画書として提出した記憶はありますけど、最近は銀行から「借りてください借りてください」とよく言われるので寧ろ銀行を幾つか呼んで、コンペティションさせてます。銀行への提案としては事業計画書をちゃんと作り込む際にリアルな数字を提示するということですかね。」