成功している医師が話す歯科の”現場”(4/6)
荒井「それでは山田先生に質問です。先程お話いただいたミーティングの時はパートの方はどうしているのでしょうか。」
山田「パートの中でも、レギュラーに近いくらい居てくれる方とかは出て貰うようにしています。そのときも時給一応出してます。15分単位でタイムカード押してもらった通りに、時給計算で。」
廣石「その山田先生への質問に関連する所をお話しておきたいと思います。山田先生の所ではミーティングにも、時給払ってるという事で、労働法的には勿論それでやってもらいたいですけども、中には早出してミーティングするときは、払わないと言う方、別にこの歯科業界だけじゃなくて他の会社もあるんですが、それは違法です。ミーティングも仕事なので、お金を払ってないといけません。正直、労働法を厳密に全部守れていない企業っていうのは、探せばたくさんあると思うんです。だから良いという訳じゃなくて、なにか、医院長との信頼関係が崩れた時に、一気に爆発するんです。地雷みたいなものなんです。」
廣石「もともと、労働法規を守っておれば、別に感情で揉められても、それは感情で揉めているだけなんで、訴えるなら訴えてくださいと言うので済むんですが、そういう後ろ暗い所があると、いざ感情で揉めた時にコントロール出来なくなります。残業代でがばっといかれるだけではなくて、そういう評判が立つといい人材が来なくなりますよね。そうすると、人材が集まらないから良い経営ができなくなったという事もあるので、その周辺には気をつけておいてください。」
廣石「あと、解雇の件に関しても注意点がありまして、基本的には、解雇という事はもう出来ないものだと考えておく方がいいです。経営者だから、自分の事業だから、気にいらない奴がいたらクビにできて当然と思ってらっしゃる方が多いんですが、そんなことはありません。労働法規は労働者を守るために作られているため、非常に強いんです。」
廣石「だから基本的には辞めていただくと、退職勧奨から入って、納得して辞めて貰うという方法しかありませんし、その時に辞めて貰い易くする給与体系とか言うのは最初から作っておかないとまずいです。」
荒井「それでは、山田先生。個別で違いはあるとは思いますが、衛生士さんの時給は最高どれくらいなのですか?」
山田「大体なんですけど、1500~1600ぐらいだったと思います。」
荒井「ありがとうございます。」