歯科医開業にかかる諸費用・準備(2/5)

テナントを借りる場合は、当然保証金が必要になってくるのですが、保証金が仮に200万円として、運転資金を300~500万と見込んでおくと、先の記事で提示した諸経費と合計して、大体3000~4000万の間ぐらいに収まります。
これをもう少しさらにコンパクトするには、レセコンをリースにします。そうするとリースといっても借金は借金なんですけど少し200万ぐらいはさらにコンパクトになってきます。
あとは、立地選びを間違わなければ、わりと開院後2ヶ月、3ヶ月目ぐらいからは資産黒字が出だすケースも多々あります。よく半年から1年ぐらいは赤字が常識とを唱えられる歯科医師の先生方も多いですけど、ちゃんとした立地でしっかり計画を立ててやれば、3ヶ月目ぐらいから黒字になるケースは多いです。
運転資金はどのみち現金で手元に残ってるお金なので、それを除外すると開業に必要になってくるお金は3000万以下に何とか収まってきます。しかし、実際はそれでも3000万かかります。3000万かかるということについて、自己資金、いくらぐらいあったら銀行は残りのお金を融資してくれるか、ということですが、実際の銀行の担当者に話を聞くと、大体10%から20%の手持ちがあればいいと仰っていたので、3000万の20%。500万以上は持っていないと、融資とかがシビアになってくるという状態です。
今、開業に向けてしっかり貯金をしているという先生はどれぐらいいるでしょうか?仮に年収800万の
勤務医の先生が、200万1年間開業のために貯金しようとするとですね、税引き後の手取りが598万でそこから200万引くと398万、月々33万ぐらいしか、1ヶ月に自由に使えるお金がないということになります。勤務医で800万貰っている先生は平均よりは貰ってるはずなので、そういった先生でも200万1年で開業のために貯金する準備をしだして、大体2,3年貯金してやっと開業準備が整うというのが妥当なところですが、もし銀行から借りるとなると、例えば2500万借りるとしたら一行とだけ交渉するのではなく、何行か当たって銀行ごとの提示してくる条件や金利、返済の方法などを比較した方がいいと思います。
なので一行だけでもOKを貰えたから安易に借りるのではなく、例えば1.5%融資するというふうに銀行が提示してきたら、その1.5%という数字を別の銀行に持っていき、これより安い金利で何とか貸してもらえないかという旨を少しでもネゴシエーションしたほうが良いと思います。