開業の動機【Ⅱ:立地を決めるよりも前にしなければならないこと】2/8
『開業前にしなければ行けない事リスト』
5 分とって、立地選定よりも前にしなければ行けない事を、ご自身で考えてリストアップしてみてください。
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さて、立地を決めるよりも前にしなければならないこと、いろんな意見があるかと思うのですが、早速聞いてみたいと思います。
まず考えなくてはいけないこと。それは、開業動機について考えるということです。
この「開業動機」が本日の1つ目のキーワードです。この開業動機とは、「開業を決意したときの直接の(心理的な)原因、またはきっかけ」と定義しておきます。
この動機、実はものすごく大切なことなのですが、開業される先生方の多くは、この動機が曖昧だったり、今ひとつはっきりしないことが多いのです。
実際、よくあるのが、「なんとなく開業」と私が呼んでいるものです。
例えば、ある日、懇意にしている材料屋さんや、出入りの業者、メーカーが「先生もそろそろ開業をお考えではないですか?実は、ものすごくはやりそうないい場所がありますよ。」などと言って、開業を勧めてくることがあるかと思います。
実際、経験された先生も決して少なくはないでしょう。
このような経験のある方、どれくらいいらっしゃいますでしょうか?
たしかに、歯学部時代の同期のなかにもそろそろ医院を継承して開業医になった先生もおられれば、新規で開業した先生もポツポツ出てくるころ、そんなとき、かつての同級生の結婚式などに参加しますと、なかなか同級生も頑張っていて、開業医として成功している先生の姿も見られるとなれば、少し焦ってしまうという方もおられるのではないでしょうか。
だから、そろそろ開業しなくてはと漠然と考えてしまう。
そんな経験が一度はあるのではと思いますが、これは実に問題があると私は考えます。
なぜなら、中小零細企業の経営においては、経営者のモチベーションが経営にものすごく影響を与えるからです。
言うまでもないことですが、モチベーションによって、スタッフの教育、診療への姿勢、患者さんへの接し方など、ものすごく影響をうけることはあきらかですよね。
おまけに、この開業動機は、医院の経営理念にも大きく影響すると思われるからです。