開業常識、開業動機の解明【Ⅲ:実際の開業事例に基づく成功する医院立地】1/8
みなさん、こんにちは。本日は(寒い中)お集まりいただきましてありがとうございます。
いよいよ、この新規開業セミナーも本日が最終回となりましたが、最終回に初めて参加される先生方もおられますので、前回、及びに前々回の復習を冒頭にて、かけ足で行ってまいります。
今回は前回、前々回同様にお手元の資料を見ながら、お隣の方と意見交換を行っていただき、ゆっくり考えながら答えを一緒に模索していくような形式で進めさせていただきたいと思っております。
本日もこちらからいくつか質問をご用意して、順番にお答えいただき、いろいろな意見を聞くことで、私も勉強させていただけたらと思いますので、当たった方は大変恐縮ですが、
どのような答えでも結構ですので、ご自分の意見を述べていただけたらと思いますので、本日もご協力どうぞよろしくお願いします。
まず、前々回は、先生方に開業前の一般的な開業常識についてお尋ねし、その後に、現在の日本国内での歯科医院の置かれている平均的な現状を具体的な数字を追いながら確認していただきました。
もう一度復習しますと、人口1800人に1件程度の割合で、歯科医院があります。
もちろん地域によってかなりのばらつきはありますが、日本全体の平均ではこのようになります。
そして、受療率という言葉を思い出してください。
受療率とはある調査日に人口の何%が受診したかを示す数字ですが、これが歯科の場合ですとおおよそ0.9パーセントですから、1日当たりの平均的な歯科医院の患者さんの人数は15人から17人程度であり、
一日の医業収入は保険診療のみを行った場合は8万円前後で、1ヶ月の診療保険点数は18万~19万点、つまり、医院の収入が200万円に届くか届かない程度であるということをお話させていただきました。
そして、前回のセミナーでは、この厳しい歯科を取り巻く環境のなかで、開業するにあたり、まず初めに行うこと、それは何故、開業するのかという開業動機の解明を行い、
先生自身の本音を把握すること、そして冷静に自己と向き合い、自己分析を行うこと、そして、自己分析の結果に基づいて、開業立地を選択することだという内容でお話をさせていただきました。
本日は、前回の自己分析を行った結果、それぞれの先生方のライフスタイル、診療スタイルに合致する開業立地の具体的な選び方の基準についてお話してまいりたいと思いますが、
立地を選ぶうえで、最初に考えなければならないこと、これは、賃貸でテナントを借りて開業するのか、あるいは土地を購入し、その上に医院を建てるのかということです。
開業を決定した以上は、まずこの問題を解決する必要があります。
選択は2択ですので、一度、改めてそれぞれの長所と短所を比較検討した上で、どちらが先生のスタイルに則しているのか、今一度考えてみてください。(1分)