集患するための様々な必要条件【Ⅲ:実際の開業事例に基づく成功する医院立地】6/8

では1つ目。

これは必ずほぼ必須条件であると思って下さい。少なくとも、この条件を満たさないと私なら不安になります。

それは、人目につくこと。

あまりにも単純なことですが、これに勝るものはありません。人目につくことです。何がなんでも人目につくことです。この一言に尽きます。

たとえある人が歯が痛くなってきて、歯医者に駆け込もうと思っても、まず、その人に認知されていなかった場合、すでに圏外になっているわけです。

地域の人々から認知されていない歯科医院は、存在していないのと同じです。あってもないのです。電波のまったく入らない携帯電話と一緒です。さらにとどめを刺せば、便座のないトイレと同じです。用をたすことすらできないのです。

まずなにより認知される必要があります。

ですから、人目につくようにすることに集中すれば、半ば立地選びのコツをつかんだも同然です。

ですから、2つ目、間違いなく1階店舗を選びましょう。

かりに先生自身が土地から買って、ビルを建て、そのビルの中にご自身の医院を入れる場合ですら、気がふれても一階に他のテナントを入れて家賃収入を得ようと考えてはいけません。

すくなくとも本業が歯科医師であるうちは。明確な根拠があります。人間の背丈はせいぜい150センチから190センチくらいです。

よほど飛行機好きか、雲を眺めるのが大好きか、あるいはラピュタの探索をしていない限りは、人は空を眺めながら歩いたりはしません。犬のフンを踏んではかないませんので。

ですから、一階にないと目立たないのです。人目につかないのです。認知されにくいのです。便座がないのです。

ほかにも一階でないといけない理由があります。入りにくいのです。中の様子がある程度うかがえることは安心感につながります。

ですから、最近待合室や診療室の雰囲気がある程度わかるように、ガラス張りになっているテナントで開業する先生が増えています。私の医院もそうです。

待合室の雰囲気、スタッフの雰囲気などが少しでも分かることは、それだけで目に付いた人々にその歯科医院をアピールすることができるからです。

ですが、2階以上の物件では、これができなくなってしまいます。

この話の続きになります。

それは、医院それ自体が一番の看板なのです。

極論、医院があまりにも看板としての機能を果たしている場合、宣伝広告費はゼロ円で済みます。私の医院では、いまだかつて開業広告すら打ったことはありません。

夜間にはライトアップするなど、手段を選ばずに目立ちましょう。たかが電気代で宣伝広告費を賄えるとなれば安い出費です。

3つ目、間口が広いこと。

間口が広ければ、先ほども述べたとおり、院内の雰囲気を外からそれとなく把握することに役立つほか、医院自体が看板であるので、間口が広いことで大きな看板を出しているのと同じです。

目立ちます。認知されるのです。結果的に患者集めに力を発揮します。

4つ目、天井が高いこと。

天井が高いに越したことはありません。

大体の住居の天井高はせいぜい250センチくらいです。シャンデリアを取り付けると、場違いな空気を醸し出す天井高です。

これにさらに歯科テナントの場合床を20センチ程度上げないと配管できませんから、最初から天井高の低い物件を選ぶとますます圧迫感が出てきて息がつまりそうです。

いかに先生が表面麻酔をして、上手に浸麻しようとしていても、痛い気持ちから表情をムンクの叫びのごとくゆがめます。

なかで四六時中はたらく先生方の精神衛生上も決して芳しくなりません。逆に天井高が高いと、広々と感じます。300センチ(3メートル)程度あれば、とても開放的な雰囲気の歯科医院を演出することができます。

これまた補足ですが、テナントを選ぶ際に、先生方の多くは、広さが何坪だの何平方メートルだのといった2次元のお話をほとんどの方がされますが、これには私はいつも疑問をもっていました。

なぜなら、わたしたち人間は3次元の空間で生活しており、けして2次元で平面の上で生活や診療をしてはいないからです。

ですから、同じ20坪のテナントでも、天井高が250センチと330センチのテナントでは、前者は165立方メートルですが、後者は約218立方メートルで、容積では全く違ってくるのです。

どうせ借りるのなら、面積だけに固執せず、テナントの空間に固執した方が賢明だと思います。天井が高ければ、梯子など工夫をすれば収納は格段に増加します。

なにより患者さんに院内を広く、明るく見せかけることができます。シャンデリアも様になります。

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