歯科衛生士あるある。こんな話聞いたことありませんか?

作って間もない入れ歯がなくなった・ダメになった患者様

歯科衛生士の仕事を長くしていると、患者様あるあるが出てきます。まずは、その中の1つ入れ歯について話していきたいと思います。患者様の中には、古い入れ歯の噛み合わせが悪くなったり、傷んで来たりということで、新し入れ歯を希望する方がいます。それは全然普通のことで、歯科医院では良く見る光景です。しかし、年に数回、なんでそんなことしちゃったの?と思わず声に出したくなることがあります。

歯科衛生士あるある1。作りたての入れ歯は、新品の入れ歯とは違い、初回の調整ではなかなかフィットしないことがあります。もちろん、それは患者様にはしっかりと伝えます。新しい入れ歯は今は合っているように思っても、食事をしたりすると痛みが出るかもしれないので、調整が必要になりますと。しかし、痛いからと自分でやすりで削ってしまい、削り過ぎて壊れてしまったということが、時々あります。

申し訳なさそうに袋から出すその姿に、なんでそんなことしたんですかとは言えず、ため息をつきたくなる事例の1つです。歯科衛生士あるある2。新品の入れ歯を間違って処分してしまうというケースも、ちらほら見受けられます。新しい入れ歯を作ったからと、古い入れ歯を捨ててしまうようなことはせずに、慣れるまでは大切にとっておいてくださいと伝えています。しかし、外して二つ並べて置いておくと、わからなくなることがあります。

そこで、持ってきてくださればいいのですが多分これだろうと捨ててしまい、調整でいらした際に、古い入れ歯が入ってますが、新しいのはどうされましたか?と声をかけると、え!?今入ってるのが新しいの?間違えて捨ててしまったわと言われることがあります。こうなってしまってはどうしようもなく、再度作るか今のままで我慢するかとなってしまう、残念なケースです。

どんな虫歯でも、歯医者に来れば治ると思っている患者様。

歯科衛生士の友人たちと話していて、患者さんあるあるでよく話題になるのが、患者様がどんな虫歯でも歯医者に来れば治ると思っているということです。歯科医師は口腔内のスペシャリストですが、魔法使いではありません。出来ることと出来ないことがあります。しかし、それは患者様にはわからないこともあるため、行けばどうにかなるんでしょ?と来られる方も多くいます。歯冠が崩壊し歯根にまで達している虫歯もあれば、何年も歯冠が崩壊したまま放置してしまい、隣接歯が傾斜し塞いでしまっているケースなど様々なものがあります。

私が勤めていた歯科医院では、歯科医師がある程度の説明をすると、歯科衛生士が虫歯の治療をするための準備を始めます。患者様は歯科医師にはなかなか伝えにくいことにも、歯科衛生士には話してくれることがあります。そんななかで、歯科医師からこれは無理だから。この虫歯は治せないと伝えられた患者様が、どうにか治してくれるよう院長先生に取り繕ってもらえないだろうかと声をかけてきます。

歯科医師がレントゲンを見て口腔内を見て、はっきりと無理といったものは、歯科衛生士が見ても明らかにこれは無理だなと思うものばかりです。こちらから院長に患者様がどうにか治してくれるよう話していますがと、気を使いながら伝えてはみますが、院長の怒りを買うことの方が多く、なるべくなら伝えたくないというのが歯科衛生士をしている仲間と、その話あるあると頷き合う内容です。

出来れば、こんな状態になるまで放置してから来るのではなく、せめてもう少し早く来てくれたらと、いつも思ってしまいます。

患者様に伝えることの大切さを大事にしてみてください。

私が長年努めていて思うことは、自分たちがわかっているからと、患者様にしっかりと伝えられているのだろうかということです。歯科衛生士どうしであるあるな話が、患者さんに1から10までの話を伝える必要がある場合、10以上の話をしなければいけないということです。例えば入れ歯で例えると、患者様に入れ歯は火のそばや熱を加えないで下さいねと伝えれば、台所以外にもストーブの前や煮沸消毒などしないでねということが含まれています。

しかし、それを言わなかったがためにストーブの前に置き変形してしまったり、綺麗になると煮沸消毒し変形してしまったという例があります。最初に話した入れ歯を自分でやすりで削ってしまったケースも、御自分では調整しないでくださいねと一言伝えれば、結果は変わっていたのかもしれません。私たちは、それで伝わるだろうと思い話しているつもりですが、所詮つもりで終わっている可能性があり、伝えきれていないことの方が多くあります。普通はこんなことしないよなと思いますが、それは歯科の専門知識を習っているからわかることなのです。

あの時あれを伝えればよかった、これも言えばよかったなど思い返せばきりがないと、歯科衛生士のあるある話でよく出てきます。SCをしている患者様にも、歯石がまたつきますからリコールをした方が良いですよとは伝えても、なぜ歯石が付くのか、なぜそれを定期的にとる必要があるのか、事細かく伝え初めて伝わることがあるんだなと多く感じます。ぜひ、せっかく来院し来てくださった患者様のためにも、自分なりに言葉を探し伝える大切さを大事にしてみてください。

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