なりたい歯科衛生士になる!志望動機と自己PRで理想の就職先をゲット

なぜ衛生士の道を選んだのか?動機は意外と単純なものだった

誰もが好きなことを仕事にして、充実した毎日を過ごしたいと思っているでしょう。成長するに従って、漠然とした夢から現実的な将来の目標へと変化して行くものです。どれだけの人が、希望の就職先でバリバリ働いているのでしょうか?今だから、憧れだった衛生士の資格を取得して…そう言えますが、そのきっかけは至って単純なものでした。

幼い頃から看護師になりたかった私が高校生になり、進路指導で歯科衛生士という仕事を初めて知りました。そもそも、なぜ看護師になりたかったか、その理由は白衣への憧れからでした。今考えれば、本当にいい加減な動機だったと思います。魅力的な白衣のデザインと戴帽式に憧れて、衛生士の専門学校へと入学を決めました。

こんな不純な動機でしたから、入学してからは地獄のような日々でした。専門知識の勉強は想像以上に困難で、学校も休みがちになっていました。そんなある日、近所の歯科医院でパートの求人が出ていることを知り、勉強を兼ねてバイトをする事にしました。面接官である院長曰く、採用する側にとっては学歴や職歴はさほど気にする問題ではなく、やはり注目すべき点は志望動機と自己PRに尽きると言い、私の志望動機に目をやりました。

当然のように私は、面接の参考書にありそうな例文をそのまま写したような、当たり障りのない回答を記入していました。未経験の学生であろうがブランクがあろうが、やる気と志しが明確ならば仲間や患者と上手くやっていける。そして皆が同じようにスキルアップできる環境になると言われ、はっと気付きました。単純な理由で専門学校に入学したけれど、本当はどんな衛生士になりたいのか、考えさせられる瞬間でした。

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衛生士に対する考え方が変わった瞬間に見えた将来像

専門学校に通いながら、週3回の歯科医院でのバイトは楽しく、覚えることも新鮮でした。学校の授業ではあんなに頭に入らなかった矯正歯科や口腔外科も、目で見て覚えて体感することで理解も深まりました。小児歯科では、学校では十分に学べない子どもの扱い方も習いました。実際、衛生士学校に通う学生も、臨床に出る事で衛生士業務のやり甲斐を実感し、勉学の意欲が深まってきたと言う声も耳にします。

私の場合、歯科医療に対する情熱が強い院長をはじめ、熱心なスタッフのいる歯科医院との出会いが根本にあり、ともに働くことで衛生士の仕事に対する考え方が大きく変わりました。そして働くことの喜びを知ったことで、早くも社会人への不安は自然となくなりました。卒業までの1年半、このバイト先で多くのことを学び、無事に衛生士の国家資格を得ることが出来たのでした。

歯科衛生士の求人はいつの時代も意外と多く、就職に困ることはないと言ってもいいでしょう。場合によっては選び放題です。しかし志望動機があやふやだと、雇用側もそれほど期待せずに雇ってしまう傾向にあります。矯正歯科で技術を磨きたいのか、インプラントを行う歯科で口腔外科を学びたいのか、それとも企業に入社して歯科に関する開発に携わりたいのか、なりたい自分を思い浮かべれば、将来の姿が浮き彫りになってきます。

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自己PRで語る「こんな衛生士になりたい」の理想と現実

卒業後、新卒の採用で面接に伺った歯科医院は、一般歯科を中心に小児歯科と矯正歯科に力を入れている大きな歯科医院でした。ユニットが7台ありながら、個室も2部屋完備されており、歯科医師も非常勤を合わせると10名以上いたと記憶しています。さらに衛生士は7名、同時期に新卒で入った衛生士は私を含めて3名でした。助手や受付を加えると、ざっと毎日20名ほどのスタッフが勤務しているような歯科医院でした。

多くの先輩衛生士が在籍する職場でしたから、たくさんの知識を得ることが出来ると期待していました。面接では、口腔ケアを中心に多くの患者と関わり、勉強のためにも学会に参加したい旨を伝えました。院長にしてみれば、面接ではありがちな光景に映ったのかもしれません。しかし私は、患者から信頼される技術の高い衛生士を志していました。そして、それに見合うお給料を頂くことで、更なるスキルアップを目指していました。

自分の頑張りたい分野と歯科医の方針に温度差があると感じたら、それは就職先に選ぶべき場所ではないでしょう。今思えば新卒で訪れた歯科医院は、診療科目こそ多かったものの新卒を育てると言う面では余裕のある歯科医や指導できる衛生士が存在しなかった事が、私の志望動機と合致しなかったと思います。就職後お互いが幸せに仕事できるよう、どんな分野で衛生士業務に携わりたいのかを明確に記すことが成功へのカギだと思います。

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