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女性中心の職場で活躍する歯科衛生士は結婚のタイミングが難しい?
歯科衛生士の結婚、「できる、できない」の検索結果に納得?
歯科衛生士の気になる結婚について検索してみると、人気があるのに未婚率が高いとの結果に驚かされます。女性が多い職場で男性と出会うきっかけが少ない事が理由として挙げられ、さらには手に職があると言う強みもあって、積極的に結婚を意識する女性が少ない事もあるようです。現に同級生にも、結婚せずに働いている衛生士も多くいますが、決して結婚できないのではなく、成り行きに身を任せているだけなのです。
中には、院長からパワハラとも取れる仕打ちをされ、泣く泣く転職した仲間もいます。今でも、女性は20代後半を過ぎたら寿退社するべきだと、古い考えを押しつける歯科医も少なからず存在します。それは、昇給やボーナスなどお金が絡んでくる問題や、衛生士に若さを求める職場の雰囲気が要因のひとつかもしれません。職場は本来、居心地が良く働きやすい空間でなければならないでしょう。これは結婚生活に似ているかもしれません。
出会うチャンスの少ない環境だから結婚できないと勘違いされがちですが、仕事もプライベートも充実し、気持ちに余裕のある日々を送っている人には良い運気が巡ってくるものです。言い換えれば、いつもギスギスしながら働いている人には誰も魅力を感じません。良い運気とは結婚に限った事ではなく、理想の衛生士としてキャリアアップを目指したり、自分の趣味に時間を使ったり、生き生きとした姿に人は自然と集まるでしょう。
結婚とは、運と縁と勢いが大切!タイミングは人それぞれ
私が長年勤務していた歯科医院では、歯科衛生士の退職理由は「結婚」でした。唯一私は、結婚ではなく自分のスキルアップの為に退職しましたが、結婚後に同じ職場へ再就職した経験があります。衛生士として、キャリアを積んでいける環境の良い職場でしたから、一度退職した従業員を積極的に復職させる歯科医院でした。ほかの職種に目を向ける事にも理解のある院長でしたから、また退職を申し出た際にも、快く送り出してくれました。
院長は口癖のように、結婚には運と縁と勢いが大事なんだと私たちに言っていました。20代も後半を過ぎると風当たりの強くなる職場も多い中、人生はすべてに置いてこの3つに当てはまると豪語する院長でした。これは結婚に限らず、就活でも言える言葉です。院長の下で働く私たちは、素晴らしいご縁によって最高の職場を与えられた幸せな歯科衛生士だと感謝しています。
そして私が結婚相手と巡り会ったのも、この職場に就職を決めた事が始まりでした。友人の職場では、残念ながら同僚の結婚や出産を素直に喜べないネガティブな考えを持つ人も少なからず存在するようです。これは非常に寂しい事です。幸せを共有して、自分にも訪れるであろう3つのタイミングを逃さないように笑顔でいたいものです。自分の経験から、人との繋がりが輪となり良いご縁が巡ってくるのだと実感しています。
衛生士が願う理想の結婚は、仕事に理解ある相手と職場に出会う事
結婚後の仕事のあり方については、自分だけでは決められない事情があり、結婚した相手によっても左右される個々の問題でしょう。そこで、退職するしないに関わらず就職先には、自分の将来像が想像できる様な職場を初めから選択する方が良いと思います。もちろん、先の事なんて誰にも分かりません。だからこそ、選択肢が何通りもある優遇された歯科医院に出会い、キャリアを積んでおく事で離職しても復職がスムーズにいきます。
歯科衛生士に限らず、女性は結婚や出産がターニングポイントとなり、離職するか継続するかで悩むでしょう。国家資格を保持する者は、一般企業に働く女性と比較すると離職への不安は少ない様に思います。そんな中、医療従事者でも歯科衛生士の離職率が高いと言われる要因は、就職した先に問題があるケースが多いとも言われています。
今や歯科医院はコンビニ並みにあると言われていますが、星の数ほどある職場から自分に合う医院を見つける事は、結婚相手と出会うくらい運命的な事の様に感じます。せっかくの資格ですから、一生の仕事にしたいと思っている人も少なくないでしょう。存分に活かす為には、結婚や出産をバックアップしてくれる職場と、歯科衛生士の仕事を尊重してくれる結婚相手に出会う事だと感じます。