歯科衛生士セミナー。行けるものなのであれば行ってみて損はない

初めての歯科衛生士セミナー。院長に言われるがままに参加してみる

私が初めて就職した歯科医院では、興味があれば歯科衛生士のセミナーに費用は出すから参加してきたらいいよと言ってくれる歯科医院でした。
最初に受けたセミナーは、院長が進めるがままにPMTCのセミナーでした。
歯科衛生士になりたてで、どんなふうにSCをしたらいいのか、どのようにポリッシングをしたらよいのか、そのことをまずは学んできなさいといわれたからです。

初めてのセミナーで服装もわからず、最初はスーツで行く予定でしたが、あまりにも変でなければ普段着で構わないと言われたため、外行きの服装で行ったところ、ジーンズにシャツというラフな格好の方も結構いました。
中には、歯科衛生士の学生さんもいらしたため、そんな方はスーツできていたのが印象として残っています。

初めて受けたセミナーの感想は、最初はポリッシングの荒研磨と仕上げ研磨の違いなど、どのように粒子があり、どのような着色に有効なのかについての説明で、興味深く聞いていたのですが、半分を過ぎたころから、そこのセミナーを開催する会社の商品説明に変わり、まるでセールスを受けているような気分でした。

最後に、参加の品として歯ブラシや商品を頂きましたが、なにか聞きたかった内容と違うと思いながら初めてのセミナーを終えました。

歯科衛生士として疑問に思うようになってきた時に、受けてみたセミナーでの違和感

歯科衛生士として数年たってくると、SCからSRPを任されるようになりました。
ここはどんなふうに手を入れたらいいんだろう・器具を入れたらいいんだろうと悩むことが増えてきました。
また、担当患者様が付くと、なかなか良くならない状態に改善策を考えますが、その改善策を行う上での注意点は何だろうと考えます。

そんな時に、歯科衛生士セミナーのSRPが開催されることを知り、まさにこれだと思い院長に受講を申し出ました。
私が当時悩んでいたのが、骨が退縮し根分岐部に付着した縁下歯石の取り方でした。
どのようにスケーラーを入れて良いのかもわからず、取れているのかもよくわからない。そんな中途半端な状態だったため、ぜひ取り方やコツを知りたいと思いました。

しかし、参加して思ったことは、聞きたいことはそこではないという内容が多く感じました。
確かにSRPの基本は丁寧に教えてくれますが、学校でも教えてもらえる内容を少し深くした程度で、私としては経験者だからこそ、ここはこんな風に除去してみると取りやすいや、歯根膜へ傷をつけない方法など、経験者としての知識と技術を教えてもらいたいと思ったことが、聞けなかったことがとても残念に思いました。

個別にお話を聞ける機会を設けてもらえたため、聞きに行きましたが、患者様により方法が違うからと言われ、トボトボと会場を後にしたのを覚えています。
翌日院長に行かせていただいたのに、思ったほどの知識を身に着けられなかったことに謝罪を入れると、相手も何年も何十年も苦労しその技術を身に着けたのだから、簡単に教えたくはない気持もあるのだと思う。
だから、自分でできるようい努力をしなさいと声をかけてもらい、それに救われたのを覚えています。

歯科医師のセミナーに参加してみる。内容の深さに勉強不足を実感。

私が歯科衛生士として、7年を過ぎたあたりから癌患者さんに対しての口腔内のケアについて学んでおいた方が良いと院長から話がありました。
術前や術後に、口腔内の環境の有無が病状を左右するという話も出てきており、口腔内を清潔にすることへの関心が世間にも高まってきていました。

また、歯科衛生士がほんのわずかな口腔内の変化を感じ取れれば、悪化する前に対応できるかもしれないと、そんな意味も含まれていました。
参加した歯科医師向けのセミナーは、主に口腔内に癌ができてしまった場合の術後のケアの方法がメインでしたが、実際の症例写真を用いながら細かく教えてくれる内容に、口腔外科に興味があったため、とても興味深く聞くことができました。

歯科衛生士のセミナーでも、細かく丁寧に疑問に思ったことを教えてくれる場所はあると思います。
しかし、長く歯科衛生士をしていて思うことは、セミナーに参加し経験や技術ある歯科衛生士と話をする方が私には、何倍もためになったような感じがしています。

セミナーで教えてくださる先生方は、良いことは言えても悪いことは言えません。
また、一人の受講生につきっきりで教えてくださることも不可能なため、遠目にこうなのかなと思うこともしばしばありましたが、実際に長年現場に出ている方の言葉は、私が知りたかった内容や私がこれから起こすかもしれないミスへの対処方法など、どれも充実した内容ばかりでした。

セミナーへの参加を機に、他の歯科衛生士の方々とお話してみるのも経験値をあげることができるため、声をかけてみても良いと思います。

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