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気が付けば国家試験まで残りわずか。何から手をつけていいのかがわからない。
国家試験の日程、その前に迫りくる卒業試験
歯科衛生士専門学校を含め、歯科衛生士学部が入っている大学は、歯科衛生士になるための技術や知識を学ぶ場ですが、最終目標はもちろん学生を歯科衛生士の資格を取らせ世に送り出すことです。
実際に国家試験の合格率が高ければ高いほど、入学者は集まってきます。
低ければ、どんなに学費が安かろうが学校内の雰囲気が良かろうが、学生は集まってきません。
そのため、学校は必死になり国家試験へ合格させるため、様々な方法で勉強法を伝授してきます。
私の時もそうでした。
過去問の山のようなコピーを渡され、毎週のように行われる模擬試験。
そして、その学生全ての順位がでかでかと廊下に張り出されるという、下位の人間にとってはなんとも情けないばかりでした。
私はどちらかというと、学生の中ではかなりの問題児だったと思います。
言葉に出して担任は言ってきませんでしたが、授業態度も悪く勉強もほとんどしている雰囲気もなく、模擬試験を行えば下から数えた方が早い順位だったため、この学校で落ちるとしたらこいつだろうと、まず思われていたと思います。
しかし、そんな私もやはり合格をし、卒業したい気持ちはあります。
私が通っていた学校では、万が一合格の可能性がないものを国家試験に受験させ、学校の合格率を落とすようなことになるのを防ぐため、卒業試験という名目で国家試験の合格ラインのボーダーまで届いているかどうかを調べる試験がありました。
もちろん、再試はありません。
落ちれば、その場で即留年が決まる試験だったため、私は国家試験に向けて勉強をというよりは、留年がしたくないがために当時は卒業試験に向け勉強を始めました。
むやみやたらにやらず、卒業試験は過去の問題と対策を考えてみる。
私がまず初めに行った対策は、国家試験の教科による点数の振り分けを確認しました。
本来は、全ての教科の問題をそつなく解けるのが一番ですが、私には時間がなく、落としても問題ない教科と絶対に落としてはいけない教科でわけました。
歯科衛生士関連の衛生学や保健指導などは、点数の幅も大きく問題も多く出る傾向にあったため、これらは全て試験問題を過去の問題を含め丸暗記の状態でした。
また、医歯薬出版から出ている過去の問題集は、学校で教本として使われている出版会社なだけに、わかりやすく、そして不意打ち問題の対処の方法も書いてあったため、何度も見直してはやりました。
逆に予想問題は、私の中では重箱の隅をつつきすぎている感じのものが多く含まれている感じがしたため、予想問題にはほとんど手を付けていませんでした。
過去問は4年ほど前のものまでさかのぼり、医歯薬出版を含め様々な出版会社のものを解きました。
卒業試験の会場は学校内で行い、開始時間や試験時間もすべて国家試験と同じ条件で行い、問題数も国家試験と同じ数が出されました。
しかし、試験が始まりすぐに私はとても後悔したのです。
あの時に、予想問題は重箱の隅をつついているから出ないだろうと勝手に考え除けていたものが、仇となり出てきてしまったからです。
卒業試験は、確実に国家試験に受かるだけの技量があるかどうかを見るための試験。
国家試験と同レベルの問題は解けて当たり前と考えられており、それ以上に高いレベルの物が用意されていました。
わかる問題を何度も見返し、卒業試験は無事終了しましたが、張り出された順位は国家試験の合格ラインギリギリの点数の場所におり、私のすぐ後ろの点数の子は残念ながら不合格になり留年となっていました。
国家試験前日の夜寝られないのは当たり前。あまり考えすぎないことも大切。
歯科衛生士の国家試験は、2月の下旬から3月上旬に行われることがほとんどで、会場は大学を使用したりと様々な場所で行われます。
9時前から事件についての注意事項や説明が行われるため、当時は8時には現地に着くようにしていました。
学校によっては試験会場が遠い場合もあるため、現地近辺のホテルに泊まることを進めてくる場合もあります。
交通網の遅れで試験はまってくれないため、試験会場が遠い場合は宿泊することも試験の準備の1つと考えて良いと思います。
9時半からの試験を開始の前に、参考書や今までまとめたノートなど各自様々な勉強用具を持ち寄っていました。
担任やその他の付きその先生方も当時の朝はいらしており、わからないことがあるなら聞きなさいと開始までの短い時間で詰め込めるだけ詰め込んでおきなさいという状態でした。
私は広島にある大学で試験に挑みましたが、席の順番は自由に決められるわけではなく、他の学校の学生と交互に座らされ、学校同士の学生が重ならないよう考慮されていました。
広島で行われた試験では、ある一定の時間が立つと席に戻らないことを条件に退席が可能でした。
お手洗いに行くことは可能だったのかもしれませんが、学校側から極力試験中には席を立たないよう言われていたため、他の学校も同じように話があったのか、だれ一人立つ人はいませんでした。
国家試験終了後は、各自自己採点を行い合否の確認を行いました。
翌日に、学校の先生方が国家試験の問題を解き、それを私たちに解答速報ということで配っていました。
その後数日して、他の出版社等々が解答速報を出していましたが、一つの問題に二つの答えがあったり、不適切な問題だったりと数問は除外されている問題もあったため、一概に速報の点数だけで合否を決められるものではなさそうでした。
私が本格的に国家試験の試験対策を始めたのは国家試験前年の12月になってからでした。
あんなに必死に勉強したことはないと思う3ヶ月でしたが、そのおかげで今楽しく歯科衛生士ができているからこそ、あの時の苦労が今は笑い話にできるのかもしれません。
今しかできない苦労だと思い、これから試験に挑む方にはぜひ頑張ってもらいたいと思います。