歯科医開業にかかる諸費用・準備(4/5)
立地に関して大事なこと三つ目は、所謂”陸の孤島”を制圧する事です。”陸の孤島”とは、都心からちょっと距離があって、バブルの頃などにゼネコンやハウスメーカーが開発した、ちょっと寂れたようなオールドニュータウンの住宅地のことです。
割と最寄り駅が無かったり、そもそも鉄道の最寄り駅が無かったりする住宅地、こういった寂れた住宅街には今の時代でも歯医者が無い宅地が稀にあることがあります。これだけ競争が激しいと言われていても、競争が無い、そんな夢のようなユートピアみたいな住宅地がよく探していくとある事があります。
特に、オールドニュータウンに住んでいる年齢層というのはもう50代、60代、70代の方が多く、高齢化が進んでいっているのであまり遠くの商業施設に出かけていったりするような事もないですから、だいたいは地元のスーパーを使います。
そのスーパー来たときに「あ、歯医者さんできた」と。一発で認知されるので、そうすると歯が痛くなったり入れ歯が割れたりするとすぐにそこに飛び込んでこられます。そのオールドニュータウンというのは、土地も無かったり、あるいは新しいテナントビルができにくいので、ライバルの新規参入もそんなに心配することも無いに等しいです。高齢化が進んでることは実はすごい良い条件です。
なので陸の孤島のような住宅地をまず探してもらって、そこに歯医者があるかないか、入念に調べていただくと稀に無いところがありますし、正直あったとしても割と60代、70代ぐらいの先生が奥さんと一緒にひっそりと経営している診療所だけしか無かったりする場合、こんな時代なので狙っていっても悪くないんじゃないかなというふうに思います。
四つ目は、歯科の待合室の様子が外から見えること、これもすごく大事な要素だと思います。 やっぱり外から見てて、中ががらーんと透けて見える、こういう医院こういう雰囲気なんだと分かると、安心感に繋がって患者さんは心理的ハードルが下がって何かあった時に来院しやすいです。