歯科医開業にかかる諸費用・準備(3/5)
それでは、次は医院の立地に関して具体的に考えていきましょう。
医院を開業するにあたり、立地というのは本当に大事です。どれだけ有名な先生でも、あるいはどんだけ臨床技術の高い先生でも、その立地によって最初の患者さんの数ってほとんど決まってくることが一般的です。
その立地のなかで一番大事なことは、人目につくことです。そこの地域の人達が日常生活の中で頻繁に使う施設、例えばスーパーですとか駅ですとかそういったところだと思います。しかしこの時、注意しないといけないのは、スーパーの中に歯科医院を作ったら自動的に上手くいくのかいうと必ずしもこれはそうではありません。歯医者の業界も競争非常に激しいですけども、当然スーパーの業界、小売り業界も競争激しいので、良かれと思って作った医院を作ったスーパーが隣に大きいスーパーが出来てお客さんを取られてしまうというリスクは潜在的にどんなスーパーでもあります。
スーパーの中に医院を作るということは多かれ少なかれ、当然そのスーパーの、あるいはその商業施設の売り上げに連動してしまうところがあります。なのでちょっとそういったところは注意しないといけません。となると結局、安定して患者さんを見込めるのは駅近あるいは駅ナカあるいは駅の真ん前。その駅を利用する利用客に認知される。もう生活の動線の中に歯科医院を入れていく。これがとても大事だと思います。
スーパーも、例えば自社で自分ところで土地を持っててその上にできているようなスーパーであれば、比較的安心度は高いですけど、定期借地で例えば10年20年という割と短いスパンで契約してスーパーが土地を借りてるだけの物件というのは中長期的に見たら怖い印象です。
二つ目は、1階にあること。 やはり目につくところを患者さんは記憶していくので、そこに医院があると認知していくので、2階以上に医院を作ってしまうと、患者さんの動線に地域の住民の動線に入ってこないと考えられます。