歯科医開業にかかる諸費用・準備(1/5)
それでは、開業は実際いくらかかるのか。開業に関してどんなものに対しお金を準備したらできるのかという具体的な話をしていきます。
開業に関してはテナントからで総額でいうと5000~6000万が現実的なラインだと思います。開業するにあたって、まずはローリスク、ミディアムリターンを最初の医院で狙うと良いのではないでしょうか。
それでは、ローリスクとはどれぐらいの金額なのか。これはだいたい3000~4000万ほどです。先程申し上げた5000~6000万となると、比較的ちょっと大きな40坪くらいのコンビニや土地などで最初からCTを入れたりだとか、そういったケースでそれぐらいの金額になってくるのかなというふうに思います。
対して、ミディアムリターンとはどれぐらいなのかというと、具体的には開業して1年終わった後でレセプト枚数が300枚以上。月商で500万円でしたらミディアムリターンは得られている印象です。
以上の内訳を見てみると、なるべくローリスクでやろうとすると最初に診察台が2台でもなんとかレセ200枚ぐらいまでは回ります。診察台が1台250万円として、×2の500万とレントゲン一式、これはパノラマとデジタルですね。これデジタル化したもので大体500から600万でそれ以上の価格をちょっと提示されている場合は材料屋さんとちょっとしっかりもう一回値段交渉したり、他のメーカーでもう一度再検討していただくといいと思います。
次にレセコン。レセコンがだいたい200万から高いところだと300万ほどです。機械室一式で100万円ほど。その他診療機器、これはオートクレールからファイルまでありとあらゆるこう細かいものも全部入れてだいたい300万の範囲で収まるとしたら、あとは内装費用です。この内装費用が、借りるテナントが比較的小さなテナントと大きなテナントで金額に差が出てくるので、なるべく少し狭めの25坪ほどのテナントで、大体内装費一坪当たり50万円が相場だと言われています。これより安い内装屋さんももちろんありますし内装屋さんによってはもうちょっと高い見積もりを出してくる内装屋さんもありますが、大体坪50として計算すると配線に150万かかります。